Qwen API を日本から使う|Model Studio と百錬の region・APIキー対応表

日本から Qwen API を使うとき、Model Studio と百錬のどちらが対象になりますか
「Qwen API を日本から使いたいのに、Model Studio と百錬のどちらで契約すればいいのか分からない」。そう感じているなら、答えは入口の種類で決まります。日本国内から従量課金の Qwen API を使う場合、入口は Alibaba Cloud Model Studio(旧 DashScope)です。百錬は中国本土向けの入口として分けて扱い、契約主体・endpoint・支払いを Model Studio とは別に確認します。Qwen Studio(旧 Qwen Chat)は無料のチャット UI で、API の入口ではありません。
先にこの切り分けを済ませるのは、同じ「Qwen」という名前で調べても、選んだ入口によってアカウント、請求、base URL、キーの発行画面がすべて別になるからです。片方で発行したキーをもう片方の base URL に付けて呼び出す形が、いちばん見つけにくい失敗になります。
国際版は Model Studio のリージョンとワークスペースで決まる
Alibaba Cloud Model Studio では、リージョンとワークスペースに合わせて接続先を選びます。2026年9月20日時点の公式リージョン一覧には、日本(東京)を含む複数のリージョンが掲載されています。使いたいモデルがそのリージョンで提供されているかも、同じ一覧で確認してください。
百錬は中国本土向けの入口として分けて扱う
中国本土向けの endpoint は国際版とは別系統で、契約主体も支払いも別に確認します。日本企業が中国本土リージョンの endpoint を使う場合は越境処理として扱われ得るため、データの種類と契約主体を先に決めてから採用を判断してください。中国本土側へ切り替えるなら、その契約画面で請求主体と支払い条件を確認します。
判断に迷ったときは、請求主体と支払い条件の表示を見ます。国際版と中国本土向けは別々に確認する項目なので、請求主体が違えば APIキーも base URL も共有されない前提で組み立ててください。
Qwen Studio は試す場所で、API の入口ではない
Qwen Studio はブラウザから試せる無料のチャット UI です。同じモデル名が画面に見えていても、プログラムから呼び出すなら Model Studio 側で契約し、APIキーと base URL を発行します。
region・endpoint・APIキー・model ID の対応表はどう読みますか
入口を1行選んだら、その行の region、endpoint(base URL)、APIキー、model ID をまとめて確認し、ほかの行の値は混ぜません。model ID の利用可否も同じ行の一覧で確かめます。表は自分の契約がどの行かを決めるために使うもので、行をまたいで endpoint とキーを組み合わせる場面は想定していません。

| 入口 | region | endpoint(base URL)の例 | APIキー | model ID の確認先 | 支払い主体 |
|---|---|---|---|---|---|
| Model Studio 国際版(従量課金) | Singapore(この行の接続先の例) | https://{WorkspaceId}.ap-southeast-1.maas.aliyuncs.com/compatible-mode/v1 | Model Studio で発行した標準キー | そのプランとリージョンのモデル一覧 | Alibaba Cloud の国際版契約 |
| Model Studio 国際版(従量課金) | Tokyo(日本) | Model Studio ConsoleでTokyoを選び、対象ワークスペースのAPI呼び出し案内から取得 | Tokyoの対象ワークスペースで発行したキー | Tokyoのモデル一覧と利用範囲 | Alibaba Cloud の国際版契約 |
| Model Studio Token Plan | Singapore(ap-southeast-1) | https://token-plan.ap-southeast-1.maas.aliyuncs.com/compatible-mode/v1 | Token Plan 専用のキー(sk-sp- で始まる形式) | Token Plan のモデル一覧 | Token Plan のサブスク契約 |
| Model Studio Coding Plan | 国際版 | https://coding-intl.dashscope.aliyuncs.com/v1 | Coding Plan 用のキー | Coding Plan のモデル一覧 | Coding Plan のサブスク契約 |
| 中国本土向けの入口 | 中国(北京) | https://{WorkspaceId}.cn-beijing.maas.aliyuncs.com/compatible-mode/v1 | 中国本土側で発行したキー | 中国本土側のモデル一覧 | 中国本土側の契約主体 |
従量課金はリージョンとワークスペースに対応する接続先を使います。Token Plan の専用キーと接続先は、公式の開始手順に記載されています(2026年9月20日確認)。プランのキーと接続先を混在させず、契約したプランの画面で組み合わせを確認してください。
国際版 Coding Plan の接続先は公式FAQで確認できます。Coding Plan は対応するコーディングツール向けの契約で、下の Python 例は従量課金 API 用です。プラン専用キーを汎用スクリプトへ流用しないでください。
表の値は行の中でだけ使う
プランとキーの組み合わせが食い違うと、認証エラーや想定外の従量課金につながる場合があります。表の行を1つ決め、そのプランのキーと接続先を組にして使ってください。
たとえば従量課金で Singapore のモデルを呼ぶなら、その行のキー発行画面で標準キーを作り、同じ行のホスト名を base URL に置きます。止まったときは、キーとホスト名が同じ行のものかを先に確かめてください。
最初のリクエストまでに、base URL と APIキーをどの順で用意しますか
先に入口と region を決め、その region の base URL を確定し、同じ入口で発行した APIキーを環境変数などコードの外から読み込ませ、最後に model ID を指定します。順序を入れ替えると、キーは正しいのに接続先だけが違う、という切り分けにくい失敗になります。

- 入口(Model Studio のどのプランか、中国本土向けか)と region を決める。
- Model Studio Consoleで対象regionを選び、Workspace ManagementでワークスペースIDを確認する。同じワークスペースのAPI呼び出し案内からbase URLを取得する。
- 同じ入口の管理画面で APIキーを発行し、環境変数に置く。
- 利用する model ID を、同じプランとリージョンのモデル一覧から選ぶ。
以下は従量課金のResponses APIを使う例です。ターミナルでpython -m pip install -U openaiを実行し、環境変数DASHSCOPE_API_KEYにキー、QWEN_BASE_URLにワークスペースIDを含む接続先、QWEN_MODELに利用できるモデルIDを設定します。公式例ではqwen3.8-maxが使われています(2026年9月20日確認)。
Bashでは次のように設定できます。キーは画面に表示せず入力します。
read -r -s -p "API key: " DASHSCOPE_API_KEY
printf "\n"
export DASHSCOPE_API_KEY
export QWEN_MODEL="qwen3.8-max"
read -r -p "Workspace base URL: " QWEN_BASE_URL
export QWEN_BASE_URLimport os
from openai import OpenAI
client = OpenAI(
base_url=os.environ["QWEN_BASE_URL"],
api_key=os.environ["DASHSCOPE_API_KEY"],
)
response = client.responses.create(
model=os.environ["QWEN_MODEL"],
input="日本語で短く自己紹介してください。",
)
print(response.output_text)コードをfirst_request.pyに保存してpython first_request.pyで実行します。接続先の{WorkspaceId}は自分のワークスペースIDに置き換えてください。応答が返ったら、Consoleの使用量でも呼び出しを確認します。公式の呼び出し例も参照できます。
既存の OpenAI SDK から移る場合、書き換えるのは base URL と APIキーが中心です。ツールによってはカスタムエンドポイントの設定ファイル編集が必要で、環境変数だけで済むものと分かれます。どのファイルを触るかは、OpenAI 互換エンドポイントに切り替えるときの設定箇所を先に確認しておくと作業量を見積もれます。
キーをコードに直接書かず、環境変数から読む形にしておくと、リージョンを切り替えるときにコードを触らずに済みます。同じプランとリージョンの一覧にあるモデルへ増やす場合も、base URL とキーはそのままで model ID だけを差し替えられます。
接続先の形を先に決めておけば、あとでモデルを足すときに迷いません。OpenAI 互換エンドポイントへ切り替えるときの設定箇所を確認すると、SDK 側で触る場所とサーバー側で用意する値の分担が見えます。
東京リージョンを選ぶと、データの保存先はどこになりますか
リージョンが決めるのはアクセスポイントと静的データ(学習データやログなど)の保存先です。推論を実行する地域は service deployment scope が別に決めます。東京リージョンを選んでも、Global scope を選べば一時データが国外の推論ノードへ転送される可能性があります。
公式のリージョン案内では、東京のワークスペースはGlobalまたはJapanのservice deployment scopeを選択します。静的データの保存先と推論を実行する範囲を分けて確認してください(2026年9月20日確認)。
保存先と実行地域を分けて確認する
金融や医療のようにデータの扱いを説明する必要がある場面では、静的データの保管先、推論の実行地域、契約主体、適用される法令を別々の項目として確認します。東京リージョンを選ぶことが、そのまま推論の国内実行を意味するわけではありません。
項目は3つに分けて並べます。静的データの保管先、推論が動く地域、契約主体です。モデルによっては東京リージョンで提供されていない場合もあるため、対象モデルの対応も同じ確認の中で見ておきます。
プランとキーが食い違うと、どこで失敗しますか
失敗するのは、プランとキー、接続先の組み合わせがそろっていないときです。Token Plan は専用キーと専用エンドポイントを使うため、ほかのプランの値と混在させると認証エラーや想定外の従量課金につながる場合があります。

環境変数の名前で迷わないようにする
このPython例はDASHSCOPE_API_KEYを読み込みます。別のツールを使う場合は、そのツールが指定する環境変数名に合わせてください。開発用と本番用でキーを分け、対応する接続先も一緒に管理すると取り違えを防ぎやすくなります。
キーは用途ごとに分けて置きます。開発用と本番用、プランごとに発行画面が違うと、名前だけでは区別しにくくなります。発行した日付と対応する base URL を並べて残しておくと、片方だけを更新したときに気づけます。持ち分けが増えてきたら、どのキーがどの接続先に対応するかを一覧にしておくと、更新漏れに気づきやすくなります。
Qwen を MixRoute 経由で呼ぶと、キーとエンドポイントの管理はどう変わりますか
MixRoute は OpenAI SDK 互換の単一エンドポイント https://api.mixroute.ai/v1 と1本の APIキーで、250+ モデルを扱う構成です。プロバイダ一覧には Alibaba が含まれるため、Qwen 系のモデルも同じ接続先から呼び出せます。利用するQwenモデルは、MixRouteの最新のモデル一覧で確認してください。
Model Studio と百錬のように、入口ごとにキーと base URL を持ち分ける運用を減らしたい場合、この構成は検討に値します。プランごとの専用キーやリージョン別ホストを覚えておく代わりに、どのモデルをどの条件で使うかを1つの一覧で確認する形になります。
切り替えるかどうかの判断
移行を決める前に、使いたい Qwen のモデルが一覧にあるか、従量課金の条件が自分の利用量に合うかを確かめます。モデル数と従量課金の条件を確認して、単一キー運用に切り替えるか判断するところから始めると、接続先を増やすか減らすかを具体的な数字で比べられます。
FAQ
Qwen API は日本からそのまま使えますか?
はい。日本国内のネットワークから国際版 Model Studio のエンドポイントに接続して使えます。国内向けの特別な経路や別契約が必要になるわけではありません。ただし契約前に、利用するリージョンと推論を実行する scope の組み合わせは決めておいてください。あとから scope を変えると、保存先の説明を社内でやり直すことになります。
百錬と Model Studio で、同じ APIキーを使い回せますか?
いいえ。使い回す前提は置かず、入口ごとにキーを発行し直します。中国本土向けの入口は契約主体も支払いも国際版と別で、Token Plan も従量課金 API とは別の専用 APIキーと専用エンドポイントを使う契約です。同じ Model Studio の中でプランが変わればキーの種類も変わるので、貼り替える前にどの行のキーなのかを確認してください。
最初のリクエストに必要なものは何ですか?
base URL、APIキー、model ID の3つです。base URL は入口とリージョンで決まり、公式の初回呼び出しページでは workspace ID を含む形で示されています。APIキーは同じ入口で発行し、model ID は同じプランとリージョンの一覧から選びます。3つが同じ行から来ているかを先にそろえておくと、認証エラーで止まったときの切り分けが速くなります。
model ID はどこで確認しますか?
利用するプランとリージョンのモデル一覧で確認します。プランによって扱えるモデルは同じではなく、新しいフラッグシップが Token Plan 限定として案内される例もあります。エンドポイントを変えたら model ID も見直してください。東京リージョンを使う場合は、そのモデルが東京で提供されているかも同じ一覧で確かめます。
東京リージョンなら、データは国内に留まりますか?
場合によります。リージョンが決めるのはアクセスポイントと静的データの保存先で、推論の実行地域は service deployment scope が別に決めます。東京のワークスペースでも Global scope を選べば一時データが国外の推論ノードへ転送される可能性があるため、保存先と実行地域を分けて確認してください。社内で説明が必要なら、保存先と実行地域、契約主体を並べて示すと整理しやすくなります。
料金はどの単位で、キャンペーン価格はどう扱いますか?
従量課金では、入力と出力のトークン単価を利用するリージョンの価格表で確認します。期間限定の割引がある場合は、終了後の単価も分けて試算してください。請求は契約した入口に届くので、見ている価格表と契約主体が同じかどうかも合わせて確認しておくと、あとから請求内容で迷う場面が減ります。
MixRoute を使うとキー管理はどう変わりますか?
入口ごとにキーと base URL を持ち分ける代わりに、MixRoute の OpenAI 互換エンドポイント1つと APIキー1本で複数プロバイダのモデルを呼ぶ形になります。Alibaba もプロバイダ一覧に含まれるため、Qwen 系のモデルも同じ接続先から扱えます。使いたい Qwen モデルが一覧にあるかどうかは、MixRoute の最新のモデル一覧で確認してください。